コンタクトセンターQ&A

コンタクトセンターQ&A

コミュニケーション・ヒューマンリソース・センターマネージメント・スクリプト・システムなど、あなたの疑問・質問に、コンタクトセンターのエキスパートがお答えします。


2023年12月


回答者

質問


スーパーバイザーとしてチームをまとめています。メンバーとのコミュニケーションは円滑で、現場に合わせた対策を行い成果も上がっている状況です。 現場がよくわかるからこそ、上司から聞く目標や方針に違和感を覚え、メンバーに上司から受けた話を伝えにくいときがあります。それでも組織の目標と考え、上司の言う通りに伝えたほうがいいのでしょうか。

回答


スーパーバイザーとしてチームをまとめています。メンバーとのコミュニケーションは円滑で、現場に合わせた対策を行い成果も上がっている状況です。現場がよくわかるからこそ、上司から聞く目標や方針に違和感を覚え、メンバーに上司から受けた話を伝えにくいときがあります。それでも組織の目標と考え、上司の言う通りに伝えたほうがいいのでしょうか。

センターは目標を持ち、お客さま、会社、そして現場で働く者にとって良い成果を上げるために、サービス品質、生産性、収益性を向上させるように努力しています。センターが一丸となって進むために目標がありますから、スーパーバイザーはもちろん、メンバーそれぞれが、目標の持つ意味を理解する必要があります。上司がセンターの方針や目標を直接伝えるときもありますが、日々、スーパーバイザーからメンバーに伝えることが深い納得と日々の業務における適切な行動を促します。あなたがもやもやした気持ちを持ったままではうまく伝えられませんから、しっかりと上司と話し合うことが不可欠です。上司から聞いた内容への違和感や疑問を率直に話し、質問することは、メンバーとのコミュニケーションと同様に重要です。何が、どうわからないのか、不安なのかを伝え尋ねるのです。きっと上司の方はあなたの質問に真摯に答えてくださいます。

その際、現場の状況からなぜそう思うのかも伝えてください。上司はあなたと同様、現場のことを考えていますが、細かなことを把握するために現場にいることや一人ひとりのメンバーの思いを聞く機会をあなたと同じようには持てないものです。現場の状況やメンバーがどのような考えや気持ちを持っているかをあなたが伝え、上司と共有しましょう。

そのうえで、現場が理解しやすいように目標や方針を上司・あなたがどのように伝えていくか、一緒に考えるのです。上司とあなたの話し合いは、あなたの目標や方針の理解を深める、上司は現場の状況を把握する機会となり、最も良い現場への働きかけ方を見つけることができるでしょう。

スーパーバイザーにはメンバーへのリーダーシップ、上司に対するフォロワーシップを振るうことが求められます。日々、上司に積極的に関わり、建設的な意見交換をするように心がけましょう。

(掲載:CCAJ News Vol.321)


ご質問をお寄せください


「フィードバックしても、なかなか改善しない時にどのように指導している?」「AIの導入にあたっての留意点は?」など、コンタクトセンターに関するご質問にエキスパートがお答えします。
ご質問は(一社)日本コールセンター協会 事務局までメールでお寄せください。なお、ご質問者の氏名や所属先などは公開しませんのでご安心ください。

ご質問は、こちらまでお寄せください。

一般社団法人日本コールセンター協会(CCAJ)事務局
E-mail:office@ccaj.or.jp